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AIC航空写真館


Vol.43:ダグラスDC-8 シリーズ(United Airlines )

2021/09/30 ピックアップ写真館

今回は、ダグラス社DC-8型の計画段階からのキックオフ・カストマーでもあったユナイテッド・エアライン社が使用した各種DC-8型の一部を紹介します。
United Airlinesは1959年9月18日Delta Air linesとともに、最初にDC-8を就航させ、対抗のボーイング707に遅れ約1年後ですが、JAL等と同様707は使用せず、その後のDC-8各型のユーザーとして最大のエアラインでもありました。

ダグラスDC-8-21 45282/10 N8005U UA〔1973年 SFO〕

1959年6月DC-8の10号機でUAへDC-8-11型として引き渡された機体ですが、DC-8-10シリーズは、エンジンがターボジェットのJT-3C型で国内線用とされていて、その後、エンジンをJT-4Aに替えたDC-8-21型にほとんどが改造されました。この機体は1964年にDC-8-21型に改造された記録があります。その後のJAL等が使用したDC-8-30型は、重量もアップし、太平洋路線も可能となった機種です。

ダグラスDC-8-30(DC-8-20) UA〔1973年 SFO〕

1973年サンフランシスコ国際空港での撮影ですが、登録Noの確認が確認できなかったので正確な製造番号、型式名等は分りません。機首部分からUAのFleet No2619が確認できますが、1970年代初期のDC-8 Friend Ship塗装です。

ダグラスDC-8-52 45759/228 N8064U UA〔1973年 シアトル・シータック空港〕

1965年UAへ引き渡されたターボファン・エンジン装備のDC-8-50型です。1970年最初のUAの747型機から採用されたFriend Ship塗装で、この後オレンジべースのUA塗装に変わり1980年頃まで使用されました。その後売却され、Cayman Airways、Faucett Peru(OB-R-1287)で1992年頃まで使用されました。

ダグラスDC-8F-54 45881/276 N8048U UA〔1970年頃 横田基地〕

1966年製造、通称DC-8-54AF Jet Traderとされている貨物専用機、米軍チャーター便で横田でもよく見られ、1984年まで使用されて売却されました。その後にUS NAVYのEC-24A(163050)となった機体です。

ダグラスDC-8-61 46066/462 N8099U UA〔1973年 SFO〕 

1969年UAへ引き渡され、その後Friend Ship塗装となったDC-8-61型です。この後、DC-8-71型に改造(オレンジべースのUA塗装)され1991年まで使用され、その後Freighterに改造後、カリッタエア等で2004年頃まで使用されました。

ダグラスDC-8-61 45998/399 N8094U UA〔1973年 SFO〕

1968年UA引き渡し、1982年にDC-8-71に改造され90年まで使用され売却、ATI等で2011年まで使用されました。

ダグラスDC-8-62H 46081/471 N8971U UA〔1970年頃 横田基地〕

1969年UAへ引き渡され1981年まで使用後売却、その後DC-8-72に改造ONA等で2006年頃まで使用されました。

ダグラスDC-8-62H 46084/473 N8972U UA〔1970年頃 横田基地〕

1969年製造、1973年までUAで使用されました。その後Air Jamaica(6Y-JLL)で使用された後、DC-8-72となりSaudi Arabian VIPとなった機体です。

ダグラスDC-8-71 45998/399 N8094U UA〔1975年 シアトル・シータック空港〕

1968年、DC-8-61としてUAに引き渡され1982年にこのDC-8-71へ改造され1993年まで使用されています。

ダグラスDC-8-62H 46069/465 N8968U アロー航空〔2003年 横田基地〕 

1968年UAへ引き渡された機体ですが、1988年以降はFreighterに改造されArrow Airで使用されていました。