ピックアップ写真館 Vol.04 : 小型機 Part.2
2021/08/22 ピックアップ写真館前回〔Part.1〕では、飛行機の勉強を志す場合の入門としての色々な種類及び目的の単発機の一部を紹介しました。今回の〔Part.2〕と次回の〔Part.3 ※2月17日掲載予定〕では、先日、弊社が羽田の航空振興財団でのビーチ350双発機でのシュミレーター体験を実施したこともあり、過去にエアラインパイロットの養成用に航空大学校、JAL、ANAで使用した、代表的な双発訓練機等を紹介します。
(現在のエアラインパイロットの訓練では、シュミレーター訓練が多用されていることから、当時とは訓練環境が大きく変わっています。)
文・写真 : 鈴木 宣勝
ダッソー ファルコン20E N133JA 〔1975年2月 米国カリフォルニア州 ナパJAL乗員訓練所にて。〕
JALは1971年に、この米国カリフォルニア州ナパ乗員訓練所を開設し、閉鎖された2010年までに約2200人のパイロットの自社養成を行った。訪問した1975年頃の時点では、このファルコン20E 3機(N131JA,N132JA,N133JA)のほか、初期訓練用にパイパー チェロキーアローとアズテックが使用されていた。
ビーチクラフト E18S JA5060 航空大学校 〔1963年頃の羽田空港〕
ビーチクラフト D18S ボルパーマークⅣ 航空大学校 JA5102 / JA5020〔1969年頃の羽田空港〕
それまでの尾輪式D18S型をボルパー社の前輪式に改造した直後である。
ビーチクラフト E33 ボナンザ N7533N 〔1968年12月 羽田空港にて〕
写真は、航空大学校が1969年から1993年まで、計22機(JA3430 ~JA3451)購入し宮崎の航空大学校で使用したビーチE-33 ボナンザの初号機2機(JA3430-N7432N、 JA3431-N7533N)で、米国からフェリーされ羽田空港に到着した際撮影したもの。
フェリーの為の米国籍Nナンバーは、紙で貼られた仮ナンバーで、この後、調布へフェリーされ整備後JA3430、JA3431として航空大学校へ引き渡された。
ビーチクラフト 95-B55 JA5201 バロン 〔航空大学校にて〕
航空大学校は1973年から1987年まで 計14機(JA5201~JA5214)のビーチクラフト バロンを購入して航空大学校仙台分校で使用した。 写真のJA5201はその初号機で、1972年12月調布飛行場で輸入時の整備をしていた際の撮影。
ビーチクラフト D18S JA5103 日本航空〔撮影は1963年頃の羽田空港〕
日本航空が発足した直後で、戦後の航空再開時の1952年に購入し、訓練用に使用していた機体である。機首のマークは鶴丸になる前で、日本航空の字体も右横書きとなっている。