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AIC航空写真館


ピックアップ写真館 Vol.05 : 小型機 Part.3

2021/08/23 ピックアップ写真館

〔Part.1〕では、飛行機の勉強を志す場合の入門としての色々な種類及び目的の単発機の一部を紹介しました。前回の〔Part.2〕と今回の〔Part.3 〕では、先日、弊社が羽田の航空振興財団でのビーチ350双発機でのシュミレーター体験を実施したこともあり、過去にエアラインパイロットの養成用に航空大学校、JAL、ANAで使用した、代表的な双発訓練機等を紹介します。
(現在のエアラインパイロットの訓練では、シュミレーター訓練が多用されていることから、当時とは訓練環境が大きく変わっています。)

文・写真 : 鈴木 宣勝

富士 FA200-180 JA3370 全日本空輸 〔1969年8月 八尾空港 全日空八尾乗員訓練所〕

ANA八尾乗員訓練所は1965年に開設されているが、1968年頃からFA200-180(JA3370~JA3373の4機)を購入、その後のリース機を含め、最大5機程、八尾空港をベースに、1972年頃まで初級訓練機として使用していた。
後方に、航法訓練等に使用していたパイパー・ナバホ(JA5156)とリース機のビーチ・クインエアが見えるが、1973年頃からは、熊本空港のANA熊本乗員訓練所が開設され、パイパー・ナバホ(最大7機使用)が、移管された。

ビーチクラフト 65 クイーンエア JA5107 / JA5076 / JA5144 〔1964年 羽田空港〕

JA5076 〔1966年 羽田空港〕

ビーチクラフト H-18 JA5136 日本航空 〔1967年 羽田空港〕

JALはビーチH-18を1967年から1974年の間、13機(JA5146を除くJA5136~JA5149)を訓練用に購入使用していたが74年以降に全機売却した。

JA5148 〔1970年頃の木更津基地〕

パイパー PA-31 ナバホ JA5156 全日本空輸 〔1975年頃の大阪空港 〕

ANAが1968年から1976年ごろまで航法訓練用に使用していた機体である。

パイパー PA-42-720 シャイアンⅢ JA8872 全日本空輸 〔1992年頃の名古屋空港 〕

ANAが1990年から1999年まで熊本の乗員訓練所で使用していた機体である。

ビーチクラフト H-18 JA5167 全日本空輸 〔1969年 羽田空港 〕

JALが同時期に購入(13機)使用していたH-18であるが、ANAも少数機を1969年に購入し1971年頃まで航法訓練機等に使用していた。

ビーチクラフト 65-80 クインエア JA5127 〔1969年 羽田空港〕

伊東忠航空輸送からのリース機で、ANA訓練機として航法訓練等に使用していた。