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AIC航空写真館


ピックアップ写真館 Vol.15 : コンベア240/340/440/580/600/5800 Part3

2021/09/02 ピックアップ写真館

コンベアCV-580 cn170 N73152 フロンテアエアライン{1973年 サンフランシスコ空港}1954年CV-340としてUAに引渡された機体で1959年にFrontier Airlinesが購入、その後65年にCV-580に改造され81年まで使用、その後はMetro flight AL,ボリビアのTAM等で使用された。CV-580はCV340/440をベースに、アリソン社(Allison Division of General Motors Corp.)が自社の501シリーズ、ターボプロップエンジン(軍用型のT-56エンジン)を装備する追加型式証明(STC SA4-1100)を取得し、PacAir社が1958年からプロジェクトが終了する1969年まで約175機の改造を行っている。
おもな改造は、装備エンジンがレシプロのR-2800 (最大2500HP)から、タービンエンジンの501-D13(約3800HP)にパワーアップしたことで、機体重量(49800lbs→58000lbs)、巡航速度(20~30Kts増加の約297Kts)の増加、垂直尾翼の大型化等である。Convair社(GD)もR/RのDart エンジンに換装したCV-600、CV640等を開発したが、少数機のみの改造で終わっている。なお、CV-580への改造(58年から69年の間175機)は、日本でYS-11が生産(65年から73年の間183機)された時期と略同じでした。 YS-11は当時の日本の事情(1200mでの離着陸)の離着陸性能に特化したことで、一般的な性能(巡航速度、航続距離等)はCV-580が優れており、YS-11で最初の輸出機となったハワイアンエアへの3機は1年間のみの運航で返され、ハワイアンではその後もCV-340.440.640.(計13機)の運航が続けられていました。

コンベアCV-580 cn170 N73152 フロンテアエアライン 〔1973年 サンフランシスコ空港〕

1954年CV-340としてUAに引渡された機体で1959年にFrontier Airlinesが購入、その後65年にCV-580に改造され81年まで使用、その後はMetro flight AL,ボリビアのTAM等で使用された。
CV-580はCV340/440をベースに、アリソン社(Allison Division of General Motors Corp.)が自社の501シリーズ、ターボプロップエンジン(軍用型のT-56エンジン)を装備する追加型式証明(STC SA4-1100)を取得し、PacAir社が1958年からプロジェクトが終了する1969年まで約175機の改造を行っている。
おもな改造は、装備エンジンがレシプロのR-2800 (最大2500HP)から、タービンエンジンの501-D13(約3800HP)にパワーアップしたことで、機体重量(49800lbs→58000lbs)、巡航速度(20~30Kts増加の約297Kts)の増加、垂直尾翼の大型化等である。
Convair社(GD)もR/RのDart エンジンに換装したCV-600、CV640等を開発したが、少数機のみの改造で終わっている。
なお、CV-580への改造(58年から69年の間175機)は、日本でYS-11が生産(65年から73年の間183機)された時期と略同じでした。 YS-11は当時の日本の事情(1200mでの離着陸)の離着陸性能に特化したことで、一般的な性能(巡航速度、航続距離等)はCV-580が優れており、YS-11で最初の輸出機となったハワイアンエアへの3機は1年間のみの運航で返され、ハワイアンではその後もCV-340.440.640.(計13機)の運航が続けられていました。

コンベアCV-440 cn5 N440WA ワールドエアウェイズ 〔1974年 オークランド空港〕

1952年CV-340でUA(N73105)に引き渡し、1961年にVIP仕様及びCV-440に改造されN1M (ハリウッドの名優、歌手でもあるアーサー・ゴッドフリー所有)、63年からはN1849 (State of California )として運航されていました。
1971年から、このN440WA(当時のワールドエアCEO Mr.Ed Dalay’s Green World Airwaysと呼ばれていた)となり、現在のプライベートジェットの草分けとも言える有名な存在でした。

コンベアCV-440 cn117 N4815C シエラパシフィックエアライン 〔1974年 バーバンク空港〕

1953年CV-340でDelta AL(N4815C)に引き渡し、1969年にCV-440に改造後、多くの会社で使われ、Siera Pacific Airlinesでは1974年から1976年の間使用され、最後は2012年まで使用されましたが.プエルトリコのサンフアン付近でエンジン火災が要因でCrash、大破(2012.3.15 Fresh Air, N153JR )しています。

コンベア CV-600 cn168 N74857 American Jet  〔1975年 バンナイス空港 CA〕

1950年CV-240でエチオピア航空に引渡された機体ですが、64年にCentral Airline N74857となり、R/R Dartエンジン装備のCV-600へ改造されました。
その後 Frontier AL インドネシアのMANDARIN(PK-RCQ)等で使用され写真は1975年バンナイス空港のAmerican Jetで、整備中の状況です。この後は、N128AJとしてMidwest Air Charterへ引き渡され、1981年頃まで使用されています。 

コンベアCV-580 cn510 N580HA Hughes Aircraft Co 〔1984年頃 カリフォルニア 〕

1958年製造でNAVYのR4Y-2(CV-440)145969から1958年以降、N440M(Super Oil、Allied Chemical)で使用され、1965年にCV-440からCV-580に改造されました。
1980年にヒューズ航空機が購入、86年まで使用されましたが、この機体は、Convair社が製造したシリーズ(CV-440)の最終号機で、この後は Canadia社がカナダ空軍用のCC-109(CV-540)が10機製造されのみでした。

コンベア CV-580 cn477 N91 FAA Flight Check 〔1974年 Oklahoma City〕

空軍のC-131E 57-2548として製造され、1968年からは、FAAがフライトチェック用CV-580としてN101、1973年からはN91としてFAAが1996年まで使用しました。

コンベア CV-5800 (cn276) N5800 Kelowna Flightcraft 〔1993年 Mojave AP 〕

CV-5800は、カナダのKelowna Flightcraft社が、CV-340/440の胴体を4.34m延長し、重量増加(63.000lbs)、エンジンはアリソン501-D22(4600Hp)に強化、EFIS仕様計機盤等、全面的に改良したもので、写真は、その1号機FAAの型式証明(STC)取得のために、カリフォルニアのモハービ飛行場で試験中のものです。
(その後93年12月に STC:SA6088NM を取得し、その後6機程製造された。)
なお、この機体はC-131F 140993が原型で、Kelowna社がCV-340(C-FKFS)として購入しCV-5800に改造後N5800として登録、試験飛行終了後は、CV-5800F カーゴ機N381FL (Contract Air Cargo)として売却され運航しています。