ボーイング747-100 19638/3N732PA Clipper Storm King(1970年 羽田空港)
2023/01/09 1970年代この機体で特記すべき事は、1969/7/10 747の製造3号機(RA003)として初飛行、その後多くの飛行試験を終了した後1969/12/13、引き渡しのためのパンアメリカン仕様の改修のため、ボーイングのレントン工場に着陸の際ショートL/D、エンジン(#3、#4)及びL/G損傷の事故を起こし、その際の写真及びビデオ等が公開されています。
機首には飛行試験用の大型のプローブが装着された特殊な機体でしたが、その後修理されPan Amには1970/7/13、商用機の747機として最初に引き渡された機体となりました。
また、飛行試験中の改造形態N732PA Clipper Storm Kingの機首プローブ付きは747唯一の機体であり、飛行試験では通常の設計速度M.92を超えたM.99まで確認が行われ、スケールモデル等も販売され、人気のある機体となっています。
なお、この同じ機体ですが、1991/12/12 Evergreen航空のN475EV貨物機としてカナダ上空31,000ftで巡航中、INS及びAPの不具合で、90°バンク、35°程のダイブに入り10,000ftほどの落下して回復、ミネソタへ緊急着陸しましたが、機体には主翼前縁、尾翼等に大きなホール(パネル3x15Feet等)等の損傷、詳細の解析等から747としてM1.25までダイブしたものと判断され、747の超音速飛行として有名となった機体でした。