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AIC航空写真館


デ・ハビランドDH-106 Comet 4c/n6404 G-APDC BOAC (1965年 羽田空港)

2025/07/07 1960年代

1955年に製造されたComet4型の4号機です。1958年9月30日にBOACへ引き渡され、即1958年10月4ジェット旅客機として初めて開設された大西洋横断スケジュール便(NY---LONDON便)で使用された記念すべき機体でした。当日は西行き(NY行き)としてロンドン・ヒースロー空港を出発、10時間20分(途中ニューファウンドランドでの1時間10分の給油時間を含む)で到着、略同時刻にNYを出発した東行き(G-APDB)は6時間12分でロンドンに到着(途中給油なし)しました。コメットは最初のジェット旅客機として1952年からアフリカ、アジア路線等に就航、JAL、Pan Am等からの受注もありましたが1954年地中海上空での2機の空中分解で、徹底的な機体構造等の見直しが行われ、大型化され大西洋横断も可能としたコメット4型でした。 なお、初期のコメットは空中分解の原因となった金属疲労以外にも、初めてのジェット旅客機として多くの教訓が得られた機体でした。