戦闘機の世界 Vol.13
2021/08/13 戦闘機F-105 シリーズ Vol.01及び Vol.06で、1964年 横田基地へ配備されたころの初期のF-105を紹介していますが、迷彩前の機体では、部隊マーク等カラフルでも、当時のカラーフィルムで撮影する機会は少なくあまり、残っていません。本項では白黒ネガと比べると、粒子、解像力等、課題はありますが、当時の雰囲気が分かる1964年当時の横田基地から、私が最後に見ることができた1974年、オクラホマ、ティンカー基地でのF-105までを、カラーで紹介します。なお、横田基地のF-105は1964年5月35TFS(赤)、36TFS(青)、80TFS(黄)の3個飛行隊が板付から移動し(その後6441TFW編成)、1968年1月F-4C ファントムに代わるまで常駐していましたが、当時、ベトナム戦が始めかけたばかりで、部隊の移動、変遷が激しく、部隊名等は参考としてください。
F-105D 62-4368 36TFS〔1964年 横田基地〕
横田基地所属で 36TFS ブルーの矢印が特徴でしたが、この機体は1966年7月、韓国オーサン基地近郊でエンジンがフレームアウト・パイロット脱出しましたがクラッシュしました。
F-105D 62-4280 36TFS〔1964年 横田基地〕
横田所属ですが、外部増槽タンク3本フル装備のフェリーからの帰着時で、外翼部にはサイドワインダー・ミサイルが装備されています。この機体は1966年9月、北ベトナム上空で撃墜されています。(13th TFS所属)
F-105D 62-4306(36TFS) 62-4357(80TFS)〔1965年頃 横田基地〕
手前の、黄色矢印62-4357機は、80TFS所属機で、このあと1967年4月撃墜されたとの記録がありました(357th TFS所属)
F-105D 62-4392 62-4382 62-4289 35TFS〔1964年頃 横田基地〕
横田所蔵 35TFS(レッド矢印)所属機のR/W18 通常訓練の離陸前点検です。62-4392は1964年.9.月 Crash、62-4382も1967年2月Crash(横田orオーサン)の記録がありました。
F-105D 62-4379 62-4388 35TFS〔1964年 横田基地〕
35TFS 2機によるR/W18からのローパスで、インテーク部の赤い矢印、テール上部の同色のアルファベット名が目立っています。
F-105D 62-4386〔1965年 横田基地〕
尾翼上部に青白青の帯 562nd TFS (23rd TFW)所属で、1966年5月 北ベトナム上空(Yen Bai付近)で墜落しています。
F-105F 63-8283〔1965年 横田基地〕
尾翼は青黄赤の帯、(36TFS 6441TFW )でしたが、1968年本国ミシシッピー州でエンジン故障、クラッシュしています。
F-105F 63-8279〔1966年頃 横田基地〕
1976年8月 カンサス州 McConnell基地でCrashしています。
F-105D 61-0140〔1966年頃 横田基地〕
初期のベトナム迷彩で少数でしたが、この虎模様があり目立っていました。1966年8月、北ベトナム ハイフォン付近で撃墜されています。
F-105D 61-0069〔1974年 オクラホマ ティンカーAFB〕
私が最後に見たF-105で、出張中のオクラホマ、日曜日のティンカー基地エンド、この基地所属 AFRES 465TFS(SH)でした。なお、この機体は、その後、オマハ近郊のSAC Museumで展示(Shark mouth Paint)されていたようです。