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❖ Vol.28:コンベア990コロナド( CV-880 )❖

Vol.28は、前回日本で使用した国内線初のジェット化に貢献したJAL CV-880を紹介しましたが、既に運航を始めていた707、DC-8に対抗して、GD社(Convair部門)が社運をかけて世界最速の機体として開発したCV-990と、その開発遅れに対してのつなぎ役でもあったCV-880のJAL機以外の機体を紹介します。CV-990は、当時の最新鋭機であったコンベアF-102等の技術を民間機にも応用しようとしたもので、音速付近での抵抗軽減を目指した主翼に装着したスピードカプセルが特徴でした。他に、エンジン採用の面でも707及びDC-8が、JT3C ( F-100等で採用したJ-57の民間型)及び、JT4A(パワーアップしたF-105等のJ-75の民間型)を採用したことに対し、GE社の最新鋭エンジンJ-79(当時の最新鋭機F-104及び現在でも飛行しているF-4J等が採用)をCV-880機のためだけの民間用にしたCJ805-3ターボジェットエンジン、さらにCV-990用にはパワーアップするため簡易式のターボフアンエンジンとしてアフトフアンを追加したCJ805-23Bエンジンを装備しましたが、結果的にはこれら最新鋭の複雑なエンジンの整備等がネックとなり普及しなかった要因ともなっています。CV-880の胴体を3.5m延長、航続性能、空力的特性も改善されたCV-990でしたが、1961年から1963年まで37機製造されただけで終了し、1965年のコンベア社消滅の一因となりました。日本ではスイス航空が羽田路線で使用していたこと、他に、ガルーダ航空、タイ航空(SAS)等の機体も良くみられました。 また、NASAは、その高速特製を生かした試験機として、3機(1993年ごろまで運用)使用した実績があります。

文・写真 : 鈴木 宣勝